ワークショップ I KNOW 〜エイズの物語を読む〜

28: Stories of AIDS in Africa

28: Stories of AIDS in Africa


さっきからパソコンと格闘していました。
ニバルレキレで、紹介したい本などをアフィリエイトで、そこで得たお金をニバルレキレの活動費に充てられないかな〜と、アマゾンの承諾までは得たのだが、どうもその先がうまくいかない。これは、パソコンの得意な人と次に会うまで、お預けだ。

紹介する本。

これが10月23日(土)にワークショップでとりあげる本。
タイトルは
28 sotories of AIDS in africa
著者は stephane nolen

28のアフリカのエイズの物語。なぜ28なのか、それは読んでいくうちに理解できるようになっている、と著者は言う。stephaneはカナダのGlobe and mail 新聞にこのルポを連載し、その後、連載と加筆されたものが書籍化された。ルポは2003年〜2004年と、南アを含めたサハラ以南のアフリカ諸国の貧しい人たちが治療にアクセスできずにもがいていた時期に、現地で多くの人たちと長くつきあう中で、書かれた。人権分野におけるNational Newspaper Award(国際新聞賞)を受賞、アムネスティの人権へのリポートに与えられる国際賞も受賞しているという、なぜ日本では出版されないのかあ?というとても素晴らしい本。

ニバルレキレの23日からのワークショップでは、この本を、「英語なんかわからない」という人でも安心して参加できるように、全てを(拙訳ではあるけれど)翻訳して、日本語で皆で読めるようにしたいと思っています。

南部アフリカ諸国ほとんどから、感染を公表した勇気ある人たちをとりあげ、その心をしっかりと数年がかりで受け止めていった、著者の作業のように、私たちもじっくりと、地道ではあるけれど、アフリカで本当にエイズとともに生きている人のリアルボイスを聞いていこうと思います。

本を読もう会って地味ですよね。
でも、先日、明石書店の本を書いた後にお話した峯陽一さんが、教えてくれたんです。反アパの運動も最初は本を読んで知ろうってところからだった気がするよって。

私が本が好きということもありますが、いろいろな国際協力の活動をしている人たちから学んでいる中で、何か自分に違和感がある。
私は、もっと一人一人に寄り添いたい。心が知りたい。そんな気持ち。
例えば一人の若い女性がHIVの感染を知ったとする。ひょんなきっかけから彼女は友達のためにテストについていったのだ。
彼氏にはどう伝えたらいいんだろう。彼氏から感染したの?
それとも私の前の彼氏?いずれにしても、私が罵られるわ。逃げられるわ、きっと。
誰に話したらいいの?ママには話せない。エイズになったら死ぬの?学校は?他の家族になんて言ったらいいの?誰なら打ち明けられるだろう・・。友達は私を見捨てるのかしら?
・・どんな心で眠れぬ夜を彼女が過ごしたのか。
そんな葛藤を抱えながら、同時に彼女の日常は、どんな編込みスタイルにしようか、今度洋服を買うんだったら、ママの夕食作り今日は手伝わないとね、弟が泣いているからおぶってやらなきゃ、明日の通学の靴を磨かなきゃ・・そんな暮らしのある一人の少女なのだ。ということ。
そういった、日本の私たちにも深く関係のある問題だ、ということでアフリカを身近に感じて、改めて何を私たちが知っていけばいいのかを皆で確認したい、ということが1つのワークショップの目標です。
そんなストーリーがこの本にはたくさんあります。

そして、アフリカの場合、この問題が国家やコミュニティや家族や個人、様々なレベルで、誰もがかかわっており、直面できる場合ばかりでなく、直視できずにあがく人たちがいる・・そんな人たちのストーリーもこの本にはたくさんあります。

HIVエイズについて、アフリカの現状についておさらいするにも、情報の数字的なものは2007年までのものになっていますが、入門書として最適。ハートのある入門書を、みんなで読んでみましょう。
読んで、どうするか、みんなで一緒に考えていきましょう。

最初に取上げる人は、非常に迷いましたが、
南アで活動しているニバルレキレに免じて、またワールドカップによってインパクトが強い国(?)だったことも信じて、

ネルソン・マンデラ の物語を読みます。

ネルソン・マンデラの自由への道のりではありません。
政権をとりリタイアした後に、家族をエイズで失ったマンデラに、彼が大統領時にエイズ政策をひっぱってこなかったことなども切り込ん
でインタビューしています。
中盤では、アフリカへのARV治療の導入を牽引したザッキー・アハマットもとりあげますが、幼い少女や少年もたくさん登場します。

ぜひ参加してくださいね。なお、原書は用意してこなくて大丈夫です。手ぶらでどうぞ!

10月23日(土)13:00〜15:00
場所:台東区上野1−20−6 丸幸ビル2階 会議室 
会費 300円  

地図は http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/contact-us.html

お申し込みは、ngibalulekile2003@gmaii.com までどうぞ!