新しいワークショップに向けて(2)

新しいワークショップについて、まず1つは先に紹介したとおり。

(1)に書いたようなワークショップも引き続き継続していく予定。

新しいワークショップを始めようと思った理由は、自分自身がアフリカから物理的に離れている時間があり、その中でアフリカを知りたい!という要求がとても強くなっているということが根底には大きくある。
それから、自分なりに、ニバルレキレはどうにもこうにも小さな活動なので、その小ささが好きでやっているのだが、「NGOっていうより、運動って感じ」と励まされたときに、ふと思った。そうだ、私は運動大好き人間だった。もっと、動こう。動いていないから、変な感じなのだ。
学生時代は原発反対運動やら、路上生活の人の暮らしに潜入するやら、クルド人の問題に首をつっこんだり、不法滞在の外国人労働者のケアについて関心をもって仕事をさせていただいたことも多かった。
「運動」という言葉がニバルレキレにぴったりくるのかは、わからない。movenentというとちょっと大きなうねりのような波のイメージなので、これはニバルレキレとしては歓迎したい言葉だ。日本語の運動って、なんとなくヘルメットと機動隊が頭に浮かんだりして。
といって、「国際協力」という言葉でいいのか、自分でもわからないときがある。あまりそういう意識がない。これは問題なのだろうか。自分なりに胸をはっていえるのは、「ソーシャルワーク」はしている、ということ。
つまり、人は自分の専門というか得意なことや好きなことを切り口にアフリカとかかわるのが、一番自然なんだろうな、ということを考えているこの頃。例えば、ニバルレキレの仲間には旅行業のプロの人もいて、そのプロの旅のもてなしから、何人ものリピーターや帰国後の南アフリカへの支援などが生まれている。
キリスト教信者の仲間は、教会をまきこんでの展示会やコンサートを行って、さすが大きなネットワークだけあって、すごいパワーだった。

本の虫の私の、日本での味方は本。音楽や映画も好きだが、本当に好きな人の情報量や行動力には叶わない。
いろいろなアフリカやその他の国で活動している団体の資料やHPや本などを見て勉強したり、直接スタッフと話をする機会も増えたが、何か自分には、そういった国際協力でのノウハウ的なもの、とでもいおうか、あるいはイベントを盛り上げる企画性や祭り性とでもいおうか、そういうのが欠落していることに気づいた。
南アでも、「ほらリラト、ジャンプよジャーンプ、わかるでしょ。ピョンピョン。ほんとに、あんたって怠け者ね。」って言われていた私に、例えばワールドカップの時期に、サッカー関連のイベントができたわけがない(笑)。ボヤ〜ンとしているものだから、パートナーにも、今だに「ねぇ、南アの話、ほんとにできるの?怪しいな・・僕の方が薬には詳しいよ」と疑いの目を向けられてしまう。
だから、地味〜に、ニバルレキレの価値観に賛同してくれる人たちと、ゆる〜りゆる〜りと、活動している。無理していないので、それでいいのだけれど。

ただ。この活動は、はっきりいって、資金を集めるのにはあまりにも目立っていない。これは困る。学費や生活費工面に苦労しているたくさんの家族がいるのに。これはどう考えても、日本に一番長くいる私の責任だ。年末にあわてて、自分の貯金も加えて送金する、シェアすること自体は苦にならないから。でも、これでも代表だろうか?

そんな自責感をこの夏は抱えて過ごした。

さて、ファンドを集めることを優先して動くべきなのか。
それとも、南アへの関心の種がまだ芽吹いていない、どこかの誰かとの出会いを探すべきなのか。

まずは後者を大切にしなければいけないように思った。
元気なイベントはなくても、何かを求めている人に、心をこめて何かを語ること。それが1対1になってしまうような、小さな集まりであっても。
相手が求めているものが違えば、それに適している活動をしている団体を紹介してあげたりするのも、大切なソーシャルワークの仕事だ。

今年からまずは来年にかけて、国内でやってみようと思うこと。
①展示会の継続
②従来どおりのワークショップ(南アにかかわるテーマ)
③ワークショップ I KNOW まず知ってみよう
④ワークショップ I CARE 気にかけよう
⑤ワークショップ I SHARE 分かち合おう
⑥ワークショップまたは個人で I WANNA 私のプロジェクト  

できるかな〜。うん、できると思います。
頑張りま〜す。 

ファンド集め得意な人も連絡くださいね♪