アフリカンキッズクラブ

今日は、いつもお世話になっているアフリカ日本協議会(AJF)が主催している、アフリカンキッズクラブのイベントに親子で参加してきました。
この催しについて詳しく知りたい方は
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/activities/kids.html
にアクセスしてみてくださいね。

在日のアフリカ人ファミリーの子供、アフリカ人と日本人カップルの子供、アフリカに関心のある日本人の子供、みんなが参加できるところです。
我が家は初めての参加でしたが、うちの子もアフリカ人とのミックスなので、会場についたとたん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、歳の近い子供に赤ちゃん・・・なにかお互いに呼び合うものがあるのでしょうか、スススーとあっというまに溶け込んで、じゃれあうパンダのようになって遊んでいました。パンダより激しかったですね、走り回って、すごかったです。

ちなみに今日のイベントは、ジンバヴェという南アフリカ共和国のお隣にある国の、ムビラという楽器のライブ演奏。ジンバヴェではムビラの演奏はとても大切なもので、演奏をする中で精霊たち(スピリッツ)を呼び、スピリッツと融合するように人々は楽器を奏で、歌い、踊り、祈るのだそうです。
先祖といったものを大切にしているのは、南アフリカにも共通します。とても大切なアフリカの人たちの文化なのですね。
南アフリカでは、「スピリッツ」とはあまり私は聞いたことがなく、「アンセスター(先祖)」と表現は直接的です。
でも、アンセスターとつながるための、儀式・祈りといったものには共通する話が多かったので、とても興味深かったです。
また、何より演奏がとても素晴らしかったです。
ムビラの音をきいていると、単なる楽器の音というのとは違った、不思議な刺激が心地よく体をめぐっているようでした。
この宇宙の中で奏でられる様々な美しい音、それは私にとっては風のささやきや、波のリズムや、湧き流れて旅する水の音や、木々のざわめきや、鳥のさえずりや虫の羽音・・そういったものですが、ムビラは人が奏でているというよりも、自然が奏でているような、なんだか本当に不思議な感覚でした。
ジンバヴェ出身のショナ人の演奏者の方が、「スピリッツを信じてます、ここにもいます」と話していたけれど、きっと今日の会場に、いたに違いない、そう感じました。
今こうして、自宅にいる私のまわりにも精霊はいるのかな・・。
うちの子は、南アフリカの「ヒゲ爺さん(愛称)」からいろいろ教わったのと、私との会話でのファンタジーで、「妖精・天使・子鬼・座敷童は家にいて、お空には先祖さまと神様」なんですが、スピリッツも感じられるようになったらいいな、と思います。

子供たちはといえば、ムビラより、走り回っていましたが、それもまた良しかな(笑)
家に帰ったら、ちゃんと「ムビラ」と覚えていました。

ムビラ奏者のお一人は、ハヤシエリカさん。中心となっている方です。
絵描きでもあり、ムビラ奏者としてジンバヴェと日本を行き来され、そして他にもお仕事をなさっているというパワフルなとても素敵な女性でした。ンゴマ・ジャパニという団体の理事も以前なさっていたそうです。
ムビラのことを書いた絵本は、描かれた絵もエリカさんの作品で、とても素敵。絶対、こんど欲しい!と思っているところです。
 
ハヤシさんのWebサイトは
 http://www.hayashi-erika.com
ンゴマ・ジャパニさんのサイトはまだお邪魔していないので、またこの先、私なりにお伝えできる魅力をちゃんと理解してから、皆さんにも紹介したいと思います。

それから。
今日は、子供が本当に友達を作れて幸せそうだったことに感謝。
この企画をずっと続けてくださっているのは、アフリカ日本協議会に加えて、ボランティアスタッフの頑張りがあるときいています。
会場では、何回も参加している子供たちは、ボランティアのお兄ちゃんお姉ちゃんに、すっかり懐いて遊んでもらっていました。そういった光景に、我が家同様、新しく参加してくる家庭は、親子ともに、とっても安心して入っていけました。

いやー、久しぶりになんだか、似た暮らしをしている(のかな?)、日本やアフリカとの、自分なりの・我が子なりの、つながり方を模索しているママ達が、くつろいでいていつまでもおしゃべりできる場所があることに感動でした。

ニバルレキレの活動をしていると、一応は常にアフリカと自分は接しています。何もできなかった日でも24時間心からは離れません。でも、日本にいると、その接し方がこれでいいのか。もっと現地に行きたいけれど行けないはがゆさ。今は何をするべきなのか、現地での活動のことも含めて、実は悩みも相当のものです。日本で何かできるのかは、本当に不勉強のまま、今に至っています。
それでもアフリカとかかわっている方や、関心のある方との定期的な交流で、アフリカには触れてきました。そして勇気づけられてきました。子供も、ニバルレキレの仕事は可能な限り一緒に連れていったり、見せてきています。
それが、最近「ぼくは子供のお友達ができる集まりにしか行きません」発言が・・。「5歳の反抗」です。
そんな子供が今日は、本当に幸せ顔。そして実は私自身も、常にニバルレキレとして自分がアフリカにかかわるだけの生活で、あとは、他の暮らしのための仕事に追われて、かなり本当は寂しかったことに気がつきました。
今日、いろいろおしゃべりしてくれたママたち、本当にありがとうございます。うれしかったです。

次のアフリカンキッズクラブのイベントは予定は11月だそうです。
楽しみです。