2010-01-01から1年間の記事一覧

ニバルレキレとは別の活動について

ニバルレキレにとって非常に関係の深い、南アのひとつのエイズホスピスが存続の危機に直面していることが今回の渡航で詳しくわかりました。ニバルレキレの活動とは、きちんと分けて考えていく必要があります。そこで、そのエイズホスピスを支援する輪を広げ…

あたたかな声

その人は、大切なニバルレキレの仲間。いつか会いたい人。会えると思っている人。いつもあたたかな声をしている。そして誠実さが伝わってくる美しい文字で手紙を書いてくれる。お習字でいうところの達筆とはまた違った、美しさ。初めてもらった手紙は何年も…

傷を愛すること

今読んでいる本。 じっくりと自分なりに消化できたら、ニワニワブックスで是非紹介したいと思っている。どこの本屋で出会ったのだろう。ふと、目に飛び込んだタイトルそのものが、私が生きていくうえで、ニバルレキレやそれ以外の仕事をしていく上で、大きな…

クリスマス会での失敗

エイズ遺児たちのためのクリスマス会の日に、誰も気にしていなかたけれど小さな失敗をしてしまった。私の手元には「割れないシャボン玉」というレシピがあった。 育児雑誌から切り抜いてずっと何かの機会に・・ととっておいたもので、まだ一度も試していなか…

エイズ孤児たち

エイズ孤児の子を二人連れて、たっぷり肉料理の食べられるSpurというレストランへ夕食へ行った。出会ったのはずいぶん前になり、二人とも年齢は10代後半。最近ではなかなか本音を聞き出すのは難しくなり、本当なら大人になってしまった私達よりも、同年代の…

メルマガ I KNOW通信 

ワークショップ I KNOW第1回では、たくさんの大切なことが語り合われました。これからも続けていくワークショップなので、メールマガジンを発行することにしました。【メルマガタイトル】 I KNOW 通信 28stories of AIDS in Africa 【登録はこちら】 http://…

ザネレ(2)

ザネレと初めて出会ったのは2004年の1月。まだ南ア政府がARVの公費負担を開始していない時期だった。毎日、小さなエイズホスピスの中で数人が亡くなっていくのを看取る日々。週末に行くところといえば誰かのお葬式か、TAC(治療行動キャンペーン)メンバーの…

ザネレ(1)

彼女の名前はザネレ(仮名)。最後に会った日、私はどうしても南アを離れなければいけなかった。そして、その時の彼女はエイズを発症していて、免疫数値CD4カウントも10を割りこみかけており、日々に死がちらついていた。私達はなんとか彼女をなじみのクリニ…

ブログの文字が大きくなった?

なんとなく、このブログの文字全体が大きくなっているような気がするのは、私だけだろうか?PCの前で、些細なことにウヨウヨと一人でどよめき動揺することがなくなる日はくるのかしら?

ずっと涙を見せない女の子だった。 ママのお葬式の日も。 おばさんのお葬式の日も。 おばあちゃんのお葬式の日も。 パパもエイズだった。 今はママの妹が育ててくれている。 家族だけのときには泣いたのだろうか。 ママが亡くなってからは、ときどきパパ方の…

ワークショップ I KNOW 第2回のお知らせ

■■■ワークショップ ◆I KNOW◆ 第2回 へのお誘い■■■ 皆さんこんにちは! ニバルレキレという活動をご存知ですか?これは南アフリカ共和国のズー ルーの言葉で「あなたはあなたであるだけですばらしい」というメッセージです。エイズとともに生きる人々と私た…

僕は人生を知り始めたんだ。

たくさん出会うエイズ遺児の中で、ニバルレキレの私達がいろいろな意味で強い絆でつながっている一人の少年がいる。 これまでにもブログで書いた、先日路上で不良たちに滅多刺しにされた少年だ。彼はその後、勇気ある心でそのショックを乗り越えながら、元気…

久々になってしまいました。

ニバルレキレの怒涛のようなアフリカの日々が少し落ち着いてきました。 少しずつ、これまで書いている途中のこと。そして、まさに今の南アのニバルレキレで向き合って一緒に生きているたくさんの子どもや、エイズとともに生きる人にとっての、現在の南アの状…

タゴール

夏の迷い鳥が わたしの窓にきて うたをうたい、 飛び立つ。そして、秋の黄ばんだ木の葉が、 うたうでもなく、吐息まじりに 舞い散る。〜タゴール〜 今日は、夕ぐれの街頭の灯りと薄闇の中の月明かりが、とても美しく 色づいたプラタナスが揺れていました。 …

どこかの大切な人へ

この数ヶ月。 不思議なある人とのつながりがあった。たまたま偶然でつながった電話。 不思議なまま、なんとなく人柄のひょうひょうと、彼の生きてきた 世界をしのばせるような、「バカなふりしてるけれども、とても 本当はバカではないんだろうな」というの…

はじまりの日

はじまりの日 〜FOREVER YOUNG〜 きみが手をのばせば しあわせに とどきますように きみのゆめが いつか ほんとうに なりますように まわりの人びとと たすけあって いけますように 星空へのぼる はしごを 見つけますように 毎日が きみの はじまりの日 きょ…

ザネレ (1)

少年の母の名前はザネレ(仮名)。最後に会った日、私はどうしても南アを離れなければいけなかった。そして、その時の彼女はエイズを発症していて、免疫数値CD4カウントも10を割りこみかけており、日々に死がちらついていた。私達はなんとか彼女をなじみのク…

少年の母

しばらく前に、少年がメッタ刺しにされた事件を書いたのを覚えてくださっているでしょうか。少年は持ち前の勇気ある性格で前向きにリハビリして、年度末(南アの年度末は12月)の期末試験に向けて頑張ろうと、仲間たちに励まさせてやる気になっているところ…

プムラ

プムラ(仮名)と出会ったのは、テンビサというタウンシップの外れの方に建設が続くRDPハウスだった。RDPハウスは、アパルトヘイト後の民主政権になってから、政府が貧困家庭を対象に建設している無償のマッチ箱のような一戸建て。日本人にとって一番感覚と…

チャレンジャーになること (3)

スプリングスというタウンシップに、一人のHIVアクティビストがいる。彼女とその仲間たちとの交流から、チャレンジャーになることの難しさを私が痛感したという出来事があった。アクティビストの女性の名前は、クラレッタ(仮名)。HIV陽性者のアクティビス…

チャレンジャーになること (2)

タウンシップで暮らしていると、一部のチャレンジャーが妙に目立ってみえる。あまりにもたくさんの人が、タウンシップの中だけで、同じような時間の流れの中で、同じように暮らしているので、人と違うことをしているとそれだけでかなり目立つ。 とてもシンプ…

ニバルレキレ エイズ遺児イベント

ニバルレキレが支援しているコミュニティプロジェクト、セチャバセンターの年末までのイベントの予定がたちました。このセチャバセンターができあがった経緯は、まだブログでは紹介していないのですが、とにかく7年かかわっている、エマプペニというタウンシ…

あらしのよるに。

子供と夢中になって読んでいた絵本、『あらしのよるに』シリーズを読み終え、週末は特別編の『しろいやみのはてに』を読みました。 素敵なことばがあったので紹介しますね。〜いきるということは えらぶということ、 えらぶということは あたらしい じぶんに…

チャレンジャーになること(1)

新しい試みの、ワークショップI KNOW のためのメルマガの発行申請を今日行った。長年いろいろなメルマガを受け取る中で、「まぐまぐ」という名前だけは頭にインプットされていた。みんなの前で「メルマガを・・」とはりきって言った段階では、どうやったらメ…

ンコシ・ジョンソン君

ンコシ・ジョンソン君はアフリカでエイズとともに生きる人々の小さなヒーロー。今までも。そしてこれからもずっと。 ジョンソン君の元気だった頃の写真を家に飾っているHIV陽性者の友達がたくさんいます。彼のことが書かれた本は私にも宝物です。ポスターは…

ワークショップ I KNOW 第2回の日程が決まりました。

盛況に終わったワークショップ !KNOW の第1回。ネルソン・マンデラの今までの様々な書籍や映画、ニュースにはなかった、彼の近年の素顔に触れることのできる物語に、語り合いもはずみました。そして、エイズというアフリカの人々にのしかかっている大きな…

11月3日アフリカンフェスタ・YMCA学園にて開催!

11月3日に藤沢にあるYMCA学園で文化祭が開かれます。 その中で、アフリカンフェスタも催される予定になりました!学園についてはこちら http://www.yokohamaymca.org/branch/ymca_fujisawa.html先生方にアフリカンフェスタを催すきっかけとなったお話を先…

ニバルレキレ展 絵の話。

ニバルレキレ展は2004年の春から日本全国で巡回を続けている、エイズ遺児の絵画と写真展。 スタートしたときの作品は、エイズホスピスで生きる子どもたちの写真と絵画や工作だけだったけれど、今はタウンシップの子供たちの写真や、絵画作品も増えている。タ…

夜の宴・・

先日、南アから戻ったという、聡明で元気のよいKちゃんが「タウンシップでなんだか虫にさされて、すごく痒かった」と話していた。「タウンシップの洗礼」と私は勝手に命名している。南アでの生活が長く、タウンシップで寝泊りしたことのある人に尋ねると、た…

ワークショップ I KNOW 23日が終わりました。

23日のワークショップ、本当に素敵な方たちが参加してくださって、とても主催者としては感激でした。 28の物語の中から、ネルソン・マンデラという、本の中でもクライマックスの方で語られている物語を読みました。次に続きそうか・・?続けたい・・という…