どこかの大切な人へ

この数ヶ月。
不思議なある人とのつながりがあった。

たまたま偶然でつながった電話。
不思議なまま、なんとなく人柄のひょうひょうと、彼の生きてきた
世界をしのばせるような、「バカなふりしてるけれども、とても
本当はバカではないんだろうな」というのがわかる人だったから、ときどき電話で話すようになった。
彼は孤独と大きな秘密に悩んでいるのが気になったから。

私よりもたくさん人生を生きて、いろいろな経験をしてきたのだと思う。人生の年数でいったら先輩。そのぶん壮絶な経験も多いことだろうと思いながら、特別私も、仕事の話はしないし、彼もプライベートの話はしなかった。
ただ、何か決断すべきことに苦しんでいた。だから、電話をくれるんじゃないかな、そんな思いでつながっていた。
それは不思議な声の関係だった。
ときには顔も知らない相手と、お互いに声を出して笑っている。

どうすればいいのか、最初から彼にはわかっていたのだろう。
私と話すことは、何かきっかけ探しだったのかもしれない。

先日、うまくいえないけれど、彼からメールが届いた。

きっと、もう電話やメールは来なくなる。そうわかるメールだった。
訣別を決めた人の、ひとことひとことは、とてもずっしりと重くて
そして温かかった。
私との訣別だけでなく、彼が悩み苦しんでいたものと決着をつける決心をした知らせだった。

それは嬉しい別れ。離れていくことが嬉しいということでなく、誰かが
自分の進む道を決めて、自分から去っていくことの喜び。
心の中で思い切り手を振っている私。

もうすっ転ばずに歩いていってほしい。
独りだなんて思わないでほしい。

出会ったことを忘れずに、私も毎日を丁寧に暮らしていきたいと思います。

もしもこのブログを読んでくれているのならば。
お世話になったとは言わないで大丈夫。
人は、お互いさまだから。
私も、しっかりと元気をもらいました。人って温かいなって。

本当にありがとうございました。
そして、1日1日、お互いに今日という日を心をこめて、地味でもいいから歩いていこう。

この先にブログを書くときも、心のどこかに、アフリカの皆や大切な身の周りの人と同様に、彼のことを思いながら、書き続けていこう。

たいせつな人へ。

急に寒くなりました。
風邪などひかぬように。体にやさしいものを食べてくださいね。
人は食べたもの・口に入れたもので出来ている。温かくて、美味しい食事を、自分のテーブルに並べて、冬を過ごせたらいいですね。

  ニバルレキレ リラトより