2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

タゴール

夏の迷い鳥が わたしの窓にきて うたをうたい、 飛び立つ。そして、秋の黄ばんだ木の葉が、 うたうでもなく、吐息まじりに 舞い散る。〜タゴール〜 今日は、夕ぐれの街頭の灯りと薄闇の中の月明かりが、とても美しく 色づいたプラタナスが揺れていました。 …

どこかの大切な人へ

この数ヶ月。 不思議なある人とのつながりがあった。たまたま偶然でつながった電話。 不思議なまま、なんとなく人柄のひょうひょうと、彼の生きてきた 世界をしのばせるような、「バカなふりしてるけれども、とても 本当はバカではないんだろうな」というの…

はじまりの日

はじまりの日 〜FOREVER YOUNG〜 きみが手をのばせば しあわせに とどきますように きみのゆめが いつか ほんとうに なりますように まわりの人びとと たすけあって いけますように 星空へのぼる はしごを 見つけますように 毎日が きみの はじまりの日 きょ…

ザネレ (1)

少年の母の名前はザネレ(仮名)。最後に会った日、私はどうしても南アを離れなければいけなかった。そして、その時の彼女はエイズを発症していて、免疫数値CD4カウントも10を割りこみかけており、日々に死がちらついていた。私達はなんとか彼女をなじみのク…

少年の母

しばらく前に、少年がメッタ刺しにされた事件を書いたのを覚えてくださっているでしょうか。少年は持ち前の勇気ある性格で前向きにリハビリして、年度末(南アの年度末は12月)の期末試験に向けて頑張ろうと、仲間たちに励まさせてやる気になっているところ…

プムラ

プムラ(仮名)と出会ったのは、テンビサというタウンシップの外れの方に建設が続くRDPハウスだった。RDPハウスは、アパルトヘイト後の民主政権になってから、政府が貧困家庭を対象に建設している無償のマッチ箱のような一戸建て。日本人にとって一番感覚と…

チャレンジャーになること (3)

スプリングスというタウンシップに、一人のHIVアクティビストがいる。彼女とその仲間たちとの交流から、チャレンジャーになることの難しさを私が痛感したという出来事があった。アクティビストの女性の名前は、クラレッタ(仮名)。HIV陽性者のアクティビス…

チャレンジャーになること (2)

タウンシップで暮らしていると、一部のチャレンジャーが妙に目立ってみえる。あまりにもたくさんの人が、タウンシップの中だけで、同じような時間の流れの中で、同じように暮らしているので、人と違うことをしているとそれだけでかなり目立つ。 とてもシンプ…

ニバルレキレ エイズ遺児イベント

ニバルレキレが支援しているコミュニティプロジェクト、セチャバセンターの年末までのイベントの予定がたちました。このセチャバセンターができあがった経緯は、まだブログでは紹介していないのですが、とにかく7年かかわっている、エマプペニというタウンシ…

あらしのよるに。

子供と夢中になって読んでいた絵本、『あらしのよるに』シリーズを読み終え、週末は特別編の『しろいやみのはてに』を読みました。 素敵なことばがあったので紹介しますね。〜いきるということは えらぶということ、 えらぶということは あたらしい じぶんに…