タウンシップ・ライフ

エイズ孤児たちの行方。

南アから子どもたちの近況の連絡がありました。小学校と連携して運営しているセチャバセンターと別に、個別支援をしている子どもたちがそれぞれに迎えた新年度。かかわりが長い子が多いので、もうすぐ成人する子もいるし、思春期に入った子がたくさんいます…

南アの貧困層の若者に広がる薬物の問題

【2011年10月24日 ジョハネスバーグ発】アフリカの最南端に位置する南アフリカ共和国は近年著しい成長を遂げたが、その好景気の裏で、最大都市ジョハネスバーグやケープタウン、その他の地域では、若者の注射による薬物乱用が問題となっている。薬物使用者は…

南アでは1月が新年度!

南アの学校では1月からが新年度です。 ニバルレキレで支援しているエイズ孤児たちも、無事に進級し、新しい年度を迎えました。 新年度のエイズ孤児のためのプロジェクトの費用は」まだまだ不足しています。皆様のご支援をお待ちしています。 プロジェクトで…

つないだ手を離さないこと。

ジョバーグ周辺のタウンシップには、周辺にたくさんの共同墓地が存在する。 その中を歩いていると、この国の歴史を少し垣間見ることができる。 墓地はだいたい年代ごとに区画が分かれているのだが、例えばアパルトヘイト終焉の頃、闘争の激しかった年代の区…

シスター・ローズ

まだブログで途中のままになっている話『ザネレ』で登場する、シスター・ローズは本当に情報通だ。 地域で誰が困っているか、彼女と一緒に活動したら毎日訪問する先には事欠かないくらい、相談を受けたり、ゴシップを耳にしたり、自分から誰かの家を訪問した…

エイズ孤児たち

エイズ孤児の子を二人連れて、たっぷり肉料理の食べられるSpurというレストランへ夕食へ行った。出会ったのはずいぶん前になり、二人とも年齢は10代後半。最近ではなかなか本音を聞き出すのは難しくなり、本当なら大人になってしまった私達よりも、同年代の…

ザネレ(2)

ザネレと初めて出会ったのは2004年の1月。まだ南ア政府がARVの公費負担を開始していない時期だった。毎日、小さなエイズホスピスの中で数人が亡くなっていくのを看取る日々。週末に行くところといえば誰かのお葬式か、TAC(治療行動キャンペーン)メンバーの…

ザネレ(1)

彼女の名前はザネレ(仮名)。最後に会った日、私はどうしても南アを離れなければいけなかった。そして、その時の彼女はエイズを発症していて、免疫数値CD4カウントも10を割りこみかけており、日々に死がちらついていた。私達はなんとか彼女をなじみのクリニ…

ずっと涙を見せない女の子だった。 ママのお葬式の日も。 おばさんのお葬式の日も。 おばあちゃんのお葬式の日も。 パパもエイズだった。 今はママの妹が育ててくれている。 家族だけのときには泣いたのだろうか。 ママが亡くなってからは、ときどきパパ方の…

僕は人生を知り始めたんだ。

たくさん出会うエイズ遺児の中で、ニバルレキレの私達がいろいろな意味で強い絆でつながっている一人の少年がいる。 これまでにもブログで書いた、先日路上で不良たちに滅多刺しにされた少年だ。彼はその後、勇気ある心でそのショックを乗り越えながら、元気…

ザネレ (1)

少年の母の名前はザネレ(仮名)。最後に会った日、私はどうしても南アを離れなければいけなかった。そして、その時の彼女はエイズを発症していて、免疫数値CD4カウントも10を割りこみかけており、日々に死がちらついていた。私達はなんとか彼女をなじみのク…

少年の母

しばらく前に、少年がメッタ刺しにされた事件を書いたのを覚えてくださっているでしょうか。少年は持ち前の勇気ある性格で前向きにリハビリして、年度末(南アの年度末は12月)の期末試験に向けて頑張ろうと、仲間たちに励まさせてやる気になっているところ…

プムラ

プムラ(仮名)と出会ったのは、テンビサというタウンシップの外れの方に建設が続くRDPハウスだった。RDPハウスは、アパルトヘイト後の民主政権になってから、政府が貧困家庭を対象に建設している無償のマッチ箱のような一戸建て。日本人にとって一番感覚と…

チャレンジャーになること (3)

スプリングスというタウンシップに、一人のHIVアクティビストがいる。彼女とその仲間たちとの交流から、チャレンジャーになることの難しさを私が痛感したという出来事があった。アクティビストの女性の名前は、クラレッタ(仮名)。HIV陽性者のアクティビス…

チャレンジャーになること (2)

タウンシップで暮らしていると、一部のチャレンジャーが妙に目立ってみえる。あまりにもたくさんの人が、タウンシップの中だけで、同じような時間の流れの中で、同じように暮らしているので、人と違うことをしているとそれだけでかなり目立つ。 とてもシンプ…

ニバルレキレ エイズ遺児イベント

ニバルレキレが支援しているコミュニティプロジェクト、セチャバセンターの年末までのイベントの予定がたちました。このセチャバセンターができあがった経緯は、まだブログでは紹介していないのですが、とにかく7年かかわっている、エマプペニというタウンシ…

ニバルレキレ展 絵の話。

ニバルレキレ展は2004年の春から日本全国で巡回を続けている、エイズ遺児の絵画と写真展。 スタートしたときの作品は、エイズホスピスで生きる子どもたちの写真と絵画や工作だけだったけれど、今はタウンシップの子供たちの写真や、絵画作品も増えている。タ…

夜の宴・・

先日、南アから戻ったという、聡明で元気のよいKちゃんが「タウンシップでなんだか虫にさされて、すごく痒かった」と話していた。「タウンシップの洗礼」と私は勝手に命名している。南アでの生活が長く、タウンシップで寝泊りしたことのある人に尋ねると、た…

南アは、けっこう雨が降る。 テレビやラジオでも、しょっちゅう天気予報をやっている。その割には、傘を持っていない人が多い。突然降りだした雨には、外で働く人や歩いている人は、タウンシップでは一時休止。のんびりと雨宿りをする。どこにでも、雨宿りさ…

おめかしして。

ちょっと重い話題を続けてしまったように思います。 元気な、スクウォッターキャンプ(スラム)の子供たちの写真の1つを紹介。このスクウォッターキャンプは、ナタールスプレイト病院という公立病院の少し裏手の方に広がるスクウォッターキャンプです。 ナ…

レッドリボンバッジ

ときどき話題にしている、ビーズ製のレッドリボンバッジ。 このバッジは、南アのHIV陽性者が作成したものをたくさん買い上げて、生活費の足しにと支援しています。 最近は、日本でボランティアでバッジを作ってくれる仲間もいます。私も、時間をみつけてチク…

石のはなし

昨日のブログは、とっても個人的なことだな〜と思ったこともあって、自然とでてくる言葉のままの語尾表現で、パーっと書いてしまいました。ときには、そういう方が、特にタウンシップのことは書きやすいかな?とも思っているところです。昨日は、カテホン(…

ウ レーレ

子供の保育園の子供たちに、今朝も「また寝ぼすけ?」「また起きられなかったの?」と言われてしまった。 仕事を掛け持ちしていると、日によって出勤時間がちがうということもあって、気合を入れて早起きする仕事日以外は、保育園のお部屋の登園ビリッケツを…

南アフリカからメール!

今朝、南アフリカからSMSが届きました。SMSは携帯電話でのショートメッセージサービスのことです。 けっこう南アフリカでのメジャーな携帯電話の会社には、日本とSMSができるものがあるんです。ちなみに、私はソフトバンクの携帯ですが、vodacomの携帯の友人…

アフリカ人の乗り物〜タクシー(コンビ)how to use

タウンシップは危ないときもあるけれど、基本は人が暮らしている場所です。暮らす中での様々なドラマがある、と考えるのが良いと思っています。 ただ、目的もなく行くような場所でないことは確かです。というのは、特別なものは何もないからです。 旧黒人居…

タウンシップは危ないのか?

子供の保育園の先生が、南アの報道を熱心にみてくれています。昨日は、カージャックなど犯罪を犯したことのある青年がインタビューを受けていたそうです。 私は、テレビが苦手で(パソコンも、笑)、何も見ていないのですが、報道はサッカーを中心に盛り上げ…

タウンシップの子供・給食風景

ニバルレキレは、活動の長さの割りに、とっても写真が少ないのです。 写真があると、もっとお伝えできることもたくさんあるのだろうな〜と思うのですが。 理由は、いろいろ。 ①私が不精だったから。 ほんとに不精です。アフリカの友達は(日本でも)私のこと…