HIVエイズの話

南アの貧困層の若者に広がる薬物の問題

【2011年10月24日 ジョハネスバーグ発】アフリカの最南端に位置する南アフリカ共和国は近年著しい成長を遂げたが、その好景気の裏で、最大都市ジョハネスバーグやケープタウン、その他の地域では、若者の注射による薬物乱用が問題となっている。薬物使用者は…

世界エイズデー(3)

ガーディアン紙から。 国連エイズ合同計画(Joint United Nations Programme on HIV and AIDS、UNAIDS)が新たに発表した報告書によると、エイズによる年間死者数は2000年代半ばに達した220万人から180万人にまで減少したという。しかし、エイズのまん延に取…

シンシア・レショモの物語

ボツワナの中上流階級の家庭に生まれ、機会にも恵まれ育ったシンシア・レショモ。彼女が隣国南アで夢を手にし始めたのは、HIVが感染拡大しはじめた時期だった。彼女は何も心配しなかった。「私はHIVになんてならない。若くて美しく、感染するような社会的階…

2015年までに母子感染撲滅・ARV治療を1500万人に。

ニューヨークの国連本部で開催されていたエイズ対策に関するハイレベル会合が、最終日の6月10日、2015年までに母子感染を撲滅する目標などを盛り込んだ政治宣言を全会一致で採択しました。この会議は、エイズの世界への初報告から30年経過したこと…

シスター・ローズ

まだブログで途中のままになっている話『ザネレ』で登場する、シスター・ローズは本当に情報通だ。 地域で誰が困っているか、彼女と一緒に活動したら毎日訪問する先には事欠かないくらい、相談を受けたり、ゴシップを耳にしたり、自分から誰かの家を訪問した…

ザネレ(2)

ザネレと初めて出会ったのは2004年の1月。まだ南ア政府がARVの公費負担を開始していない時期だった。毎日、小さなエイズホスピスの中で数人が亡くなっていくのを看取る日々。週末に行くところといえば誰かのお葬式か、TAC(治療行動キャンペーン)メンバーの…