活動への協力、お待ちしてます。

ニバルレキレは、タウンシップやスクウォッターキャンプで暮らすエイズとともに生きる人々と活動しています。

私たちの活動する場所はエクルレニ市を中心に、ヨハネスバーグ(ジョバーグ)郊外です。郊外といっても人口は数百万。その正確な数は不法滞在者によるスラムが多いので把握はなかなか困難です。年々膨らみ続けていることは確かです。
成人人口では5人に1人がHIVに感染していると言われており、結核もスラムでは蔓延しています。失業率は4〜5割と見積もられ、犯罪の発生率も非常に高い地域です。

ここでの活動でニバルレキレが力を入れているのは、1つは子供たちのケアです。タウンシップでは親戚のもとに引き取られて暮らしている、たくさんのエイズ遺児がいるので、彼らのための給食サービスや、誕生日やクリスマスの行事、絵画やサッカー、ダンスなどの遊びの提供をコミュニティーの若者や有志ボランティアが行うのを手助けします。この活動は、地域でのネットワーキングを行うなかで、「住民が主体的に作り出したプロジェクトを応援する」という縁の下の力持ちに徹することを心がけて活動します。

それとは別に、長く見守りを続けている個別家庭の子供たちがいます。出会ってから年数の長い遺児たちは思春期に入っていますので、一人一人の子に応じて、学業からドロップアウトしないための見守りや、義務教育の後にも、職業訓練やカレッジや通信教育など、その子どもが関心を持ち続けやすい方法での学びを継続し、人生を切り開くための、心のサポートと全面的な学費の支援を行っています。

犯罪被害にあった少年も7年間ずっと見守り続けてきた少年で、職業訓練のカレッジで頑張っているところでした。

これからどんどんと、ニバルレキレが始まってからの7年間で出会った子どもたちが大人になっていきます。その中で、親のエイズによる死をしっかりと理解し、自分の人生に誇りを抱いて生きていく力、HIVに感染しない生き方、犯罪に巻き込まれないためのライフスキルなどを学んでいくことが急がれています。
また、犯罪を減らすためのコミュニティーの力の底上げも大切な課題です。
これらのことは、今いる仲間による個別ケアだけでは足りないので、現在も地元のアフリカ人のカウンセラーなど仲間づくりを懸命に行っています。

学費を支援してくれるサポーターも見つけていかなくてはいけません。

もう1つ。ニバルレキレが力を入れているのは、家族という集合体をトータルで見ていく支援です。「孤児」「HIV陽性者」「エイズ患者」ということであれば、既存の支援機関のサービスを必死に探してつなげることが可能となる場合であっても、そこから取り残されてしまう、同じ屋根の下に住む家族が大変多いことに目をむけるようにします。

エイズは家族全員を巻き込む病気です。心の面、経済的な面、あらゆる面で、エイズの問題で家族や地域は傷ついています。
ですので、主には遺児や感染者との出会いがスタートにはなりますが、仮に感染者が亡くなられた場合でも遺族ケアを何年もかけて行います。そうすると本当に様々な問題が見えてきます。
ときには陽性者のサポートグループが大きな力をもって遺族を支えます。

死に向き合うケア以外に、残る家族を失わないためのエイズ教育や、経済基盤の確保は大きな課題です。失業率の高い南アでは、貧困は簡単にはクリアできない問題です。やはり私たちにできる一番のことは、大人の場合であっても、子どもの場合であっても、心のケアと、ライフスキル・職業スキルを得るための学びの保障、失敗を積み重ねて何かに気づく経験の保障だと思っています。

他にも、私たちは、フレキシブルに個別家庭の緊急事態への支援を行ったり、親しくしている団体が本来の運営費でやりくりできない突発的な支援を行っています。

南アは1月は新年度のスタートです。12月は1日の世界エイズデーを前後して様々な啓蒙活動が行われます。また、学校休暇中の遺児がお腹を空かせて困ることがないようクリスマスのイベントの準備も始まります。貧しい家庭ではクリスマスは、成長した子どもの洋服を奮発して買ってあげたい、親として大切な日です。それのできない家庭もたくさんいますので、ニバルレキレも毎年お金の捻出に頭を悩ませます。
そして、新年度からの様々な子どもたちとの活動費、個別の子どもの学費、学業を支える諸経費、通院しているHIV陽性者の交通費なども現在もワークショップなどで支援を呼びかけているところです。

今回犯罪被害に遭った少年が、療養して職業訓練のカレッジに復帰する中では、場合によってはトラウマカウンセリングや、通院治療の経費など、いろいろなことが必要になるかもしれません。


もしも、こういったニバルレキレの活動にご関心を強くもってくださる方がいらっしゃいましたら、
 ngibalulekile2003@gmail.com までご連絡ください。

 ご寄付もお待ちしています。

   ニバルレキレ事務局
   郵便振替口座
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