あなたは あなたであるだけで すばらしい。

あなたはあなたであるだけで すばらしい。

ニバルレキレとは南アフリカ共和国公用語の一つ、ズールー語で「あなたはあなたであるだけですばらしい」という意味です。
私たちが活動を始めるとき、頼る家族が誰一人いないHIV感染孤児たちと、子どもたちの暮らす病院セントフランシスケアセンター・レインボウコテージの院内学級の先生が一緒に、この名前をつけてくれました。

南アでエイズとともに生きる多くの人の、命の輝き。

自分自身を大切にすること。
あるがままの自分を受け入れていくこと。
HIV感染は決して人の存在価値を損なうものではないこと。
すべての人が治療にアクセスできるようになること。
エイズ孤児が生まれない社会をつくること。

南アの仲間から託された、大切な願いを私達は伝えていきます。

アフリカを越え、エイズというテーマを越えた、命の輝きを伝えていきたいと思います。

南アのエイズ事情って今現在はどうなっているのかご存知ですか?

南アの総人口は約4900万人。
HIV陽性者の数は560万人。世界で一番HIV陽性者の多い国です。
15歳から49歳の成人人口の17.8%、つまり5人に1人くらいがHIV陽性者と考えられています。
1年間でのエイズによる死者は31万人。
平均余命は49歳。
15歳未満のHIV陽性の子どもの数は33万人。
HIV陽性者のうち必要な治療にアクセスできている人は37%。
エイズ孤児の数は190万人。 
(2009年の統計より)


この過酷な状況の中を南アの人たちは生きています。

南アフリカの人々の日常には歌やダンスがあふれています。誰かがちょっと口ずさめば、たちまちゴスペルの大合唱とダンスが始まります。

その暮らしには、多くの痛みや悲しみがあるけれど、それらすべてを受け入れ、喜びとともに歌や踊りに昇華させ、支え合いながら生きています。

そこには、希望があります。

そんなアフリカの命のように、私たちも力強く、歩いていこう。
同じこの空の下で、つながりあって、歩いていこう。