世界の命を奪うの?世界エイズ・結核・マラリア 対策基金をカットする日本。

以下、とても重要な問題が起きているので全文転載します。

世界の貧困や紛争。
その中で解決されない病・・
例えばエイズ結核マラリアなど。
そういった問題を解決するため必要なお金を
政府が削減しようとしています。

世界は日本を忘れずにいてくれているのに。
日本政府は世界の命を奪おうとしています。


転載歓迎いたします。

津山直子さんは長年日本国際ボランティアセンターで南ア
駐在事務所の代表を務め、現在はアフリカ日本協議会の
理事をなさっています。

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4月22日に閣議決定された第1次補正予算の財源として、
外務省ODA関連予算は276億円削減されましたが、
そのうち、159億円が世界エイズ結核マラリア
対策基金への拠出金で、全額カットとなっています。

この件について、AJFとエイズソサエティ研究会議が
声明を出しています。

2011年度第1次補正予算に関する声明
震災復興と世界の感染症対策の両立を
[http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/20110425gf.html:title=http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/20110425gf.html
]
私は南アでHIV陽性者への支援を牽引してきたNGO
TAC(Treatment Action Campaign)が南ア政府の不手際で、
世界基金のお金が止まってしまった時に、陽性者グループ
の活動やケア、TLT(治療リテラシー・トレーニング)
などが滞り、スタッフも大幅に解雇されてしまった影響
を見たので、日本の拠出金カットが、アフリカのいろいろ
な国で影響がでて、多くの命が失われるようなことになる
のではないかと不安になっています。

外務省ODA関連の予算削減の57%がこの基金
偏っていることは、どうしても理解できないです。

削減の内訳については以下になります。

                    • -

■外務省ODA関連予算削減(276億円)の内訳
□国際機関への拠出      234億円
世界エイズ結核マラリア対策基金拠出金 159億円
国連分担金                 36億円
ユネスコ分担金               15億円
化学兵器禁止機関分担金            8億円
包括的核実験禁止条約機関準備委員会分担金   6億円
国際刑事裁判分担金              5億円
国際連合工業開発機関分担金          2億円
経済協力開発機構分担金            1億円
その他8機関                 3億円     

□JICA運営費交付金             24億円
(国内広報経費、情報システム関係経費の縮減により削減)

国際交流基金運営費交付金
(施設整備及びシステム開発関係経費の縮減の他、
日本語普及以外の事業を中心に、実施内容の見直しを
行い削減)

財務省所轄有償資金協力勘定出資金225億円の削減を
加え、政府全体でODA関連予算を計501億円削減。

              • -

明日からセネガルで開催されるTICAD閣僚会議でも
意見や懸念がだされると思います。

この件について、情報やご意見があれば、お聞かせください。
また、多くの方に知っていただくようご協力いただければと
思います。

以下は、参考までにAJFのニュースレターに掲載された
世界基金関連の記事です。

世界基金のガバナンスと市民社会
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/africa-now/no89/top3.html

グローバル・エイズ危機と世界エイズ結核マラリア対策基金
[http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/africa-now/no89/top2.html:title=http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/africa-now/no89/top2.html
]
ヴィカス・アフジャさんに聞く
HIV陽性者のコミュニティに役立つ活動を続けたい
[http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/africa-now/no89/top4.html:title=http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/africa-now/no89/top4.html
]
長くなってすみません。
よろしくお願いいたします。

BY 津山直子

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