タゴール詩集より

久しぶりに、タゴールの詩を紹介します。

タゴールの詩が多いのは、もちろんタゴールが大好きだから。
詩はもともと好きで、いろいろな詩集を持っているけれど、
アフリカにかかわるようになって、心に響くようになったのは、
特になぜかタゴールだった。
それから、今は、ネイティブアメリカンもそうだし、アフリカの各国に伝承されている物語などを、詳しい人の働きをたどりながら、読んでいく、というようなことをゆっくりゆっくりと行っている。

大地から切り離されてしまった、人生の様々なことを語る言葉には不自然さのような、違和感を感じてしまう。

ニバルレキレ以外にも、メンタルヘルスの関係の仕事をしているのだが、大地のことを忘れてしまっている人の心の中は、どこか荒涼としており、朝日を身に浴びることの喜びを忘れてしまっているように感じる。私自身がかつてはそうだった。

タゴールの言葉は、どれもが大地とともにある。全てのいのちのことを繊細かつ力強く、奏でる。タゴールは楽器のようだ。

今日のタゴールの詩は、
『迷い鳥』から

〜いたいけな花は、つぼみをひらいて叫んでいる、
「世界よ、どうか色褪せないで。」

The infant floewer opens its bud and cries,
“Dear World,pleasa do not fade.”

『迷い鳥』ロビンドロナド・タゴール
     川名澄 訳 
     風媒社 より 〜