心が動くこと〜あなたと私〜

ニバルレキレでは、とても感動する出会いをすることが多い。
なかなか紹介できない大切な人たちが日本でもたくさんいる。

今もまさに、心が大きく揺り動かされるような出会いをしている。

この数日はずっと、ホスピスで亡くなった友達や、事件にあった少年のことを書いているのだけれど、ツイッターやメールで声を届けてくださる人が実は多い。
ニバルレキレの願いは、読んでくださる人たちの心が、ニバルレキレという活動への反応を越えて、もう直になんといったらいいのだろうか、南アフリカに生きる命に心が共鳴を始めてくれたらいいな、ということ。

願いながら始めたブログ。今。動き出してくれている方たちがいる。
どう動こう。それはまだその人にもわからない。私にもわからない。
お互いわからない中で、何か動きたい、もっと感じたい、もっと手をのばしたい、「あなたと私」の関係になりたい・・なれるのだろうか・・そんな逡巡を一緒に始めたところ。とにかく心はぐぐっと既に動き出しているのだ。
もう実は感激してしまって、ちょっと震えるくらい。

それぞれの方たちと近々会えることになりそうだ。
会った瞬間に何をしてしまうかわからないくらい、今は感激している。


ひととおりおさらいのように、何か世界で問題になっているテーマを知っておくことなら簡単にできる。でも例えば、アフリカのエイズのことも、南アフリカの格差の中での貧困の問題も、そこで暮らしている人は、勉強して欲しいだなんて思っていない(語弊があるが)。

もう亡くなってしまった、少女が教えてくれたこと。始めて会った日に話してくれたこと。

日本の人と友達になれるならなりたいと思っていたのよ。そういう、出会えるチャンスがあるような、人生の環境が欲しいと思っていたの。
でも、なかった。エイズで入院したら日本の友達ができたなんて不思議。病気でもいいことが1つ見つかったわ。でも、たいていチャンスなんてないのよ。何にも。それって寂しくてつまらないわ。ないってどんな気分か知ってほしい。
HIVに感染したとき、どんな気持ちがしたかも友達なら知ってほしい。
幸せになりたいし、何かにチャレンジしたい。失敗しても励ましてくれる人が欲しい。私の人生を知って欲しい。
私がもっと笑顔でいられるように、何ができるか真剣に悩んでみてほしい。
それから、あなたがもっと笑顔でいられるように、私には何ができるか教えてほしい。
あなたは私と本当に友達になりたいのよね?とってもうれしい。で、あなたは私に何かをしてくれるの?何をしたらいいか?それはあなたが考えて決めたらいいのよ。友達なんだから。任せるわ。
それから、私はあなたに何ができるかしら?私も、何も持っていないけれど、エイズだけれど、子供だけれど、あなたになにかをしてあげられるわ。当然よ。私たち、友達でしょう?

彼女は17歳という若さで亡くなる前に、一番大切なことを私に教えてくれた。それからベッドの上で、私のズールー語の先生になってくれた。私が彼女に今もできることは、彼女のメッセージを伝えていくこと。彼女の命を伝えていくこと。ずっと友達でいること。

ニバルレキレ。かけがえのないあなたと私が、一緒に生きていく。