5月7日 世界エイズ孤児デー

こんにちは。

私たちはニバルレキレです。

NGIBALULEKILE! = I am Special
 〜あなたは あなたであるだけで すばらしい〜

今日5月7日が何の日かご存知ですか?

5月7日は世界エイズ孤児デー。


世界に何人のエイズ孤児がいるか、ご存知ですか?

今、世界には1660万人のエイズ孤児が居ます。
サハラ以南のアフリカに1230万人。
エイズ孤児はアフリカに集中しています。

理由はいろいろあります。例えば、
貧しさのために、必要な治療を受けられなかったこと。
エイズ教育が不十分だったこと。

そのために多くの人がエイズで亡くなっています。
そしてエイズ孤児が増え続けています。

私たちが活動しているのは、南アフリカ共和国
南アフリカ共和国にも、190万人のエイズ孤児がいます。

今日はエイズ孤児になってしまった子ども達のことをお伝えします。

私たちは現在、400人強のエイズ孤児を支援しています。
そして日本に、子ども達の命の輝きを伝える活動をしています。

この子ども達が暮らす町はエマプペニ。
大都市に近いけれど、とても不便なところにあります。

この地域にある、テンベリシェ小学校と連携して、「セチャバセンター」を運営しています。

セチャバセンターでの大切な活動は子どもへの給食プログラムです。

なぜだか わかりますか?

エイズで親を失った孤児は、アフリカでは多くが親戚の家に引き取られます。

貧しいこの町で孤児を養っていくのは大変です。
失業率が5割以上です。

お腹をすかせてご飯を我慢する子どももいます。

引き取った家庭が、エイズ孤児を大切にしてくれない場合もあります。

子ども達は、親を失う前から、お父さんやお母さんが病で弱っていく姿を見て育ちました。

エイズという病のせいで差別される場面をみた子どももいます。

自分がいじめられる場合もあります。

エイズによる心の痛みや、親を失う悲しみを、幼い子ども達が体験しています。

その悲しみの中、子どもらしく遊び、楽しく学ぶことを忘れてしまうことも多いのです。

テンベリシェ小学校でも、不登校になっているエイズ孤児がたくさんいました。

私たちは、学校の先生と協力して、児童全員の家庭状況を調査しました。

その結果この小学校の約800名の児童の半数がエイズ孤児だとわかりました。

学校には給食サービスがありません。

地域で子どものために何かしたいという有志が集まりました。

子どもをケアするために、地域の人自身に、自分たちでやりたいことを、自分たち自身で考え、決めてもらいました。

そして有志が決めた活動は、給食と、子どもが喜ぶアクティビティの提供でした。

今日まで5年間、完全に無償のボランティアスタッフがこの活動を支え続けています。

ボランティアに支払うお金は私たちにはありません。
でも、子どものために活動したいスタッフを、リーダーが懸命に探し、
5年間、休むことなく毎週2回の活動と、年に数回のイベントを行なってきました。

週2回の理由は、現在の寄付と無償のスタッフにできる限界がその回数
だから。

給食プログラムは、ただ子どもが、栄養のある食事をとることだけが
目標ではありません。

スタッフと一人一人の子どもは、家庭での様子や学校のことを、毎回話し困っていることがないか確認します。

何かあれば、学校の先生と話し合います。
家庭を訪問し、家族にストレスがないか相談し、必要な支援をします。

食事の後は、体を動かし、自分を表現できる場を。

こうして5年目の今、学校から登校拒否の子どもがいなくなりました。

私たちは事務所もキッチンもない活動です。
相談はリーダーの家。
料理もボランティアの家で。大きな鍋を学校まで手で運びます。

学校が、私たちが活動するための部屋を去年提供してくれました。
この部屋を利用して、もっと子ども達といろいろな活動をしていきたい
と思います。

もしもあなたが100円を寄付してくださると、
一人の孤児が栄養のある食事と、あたたかい大人のケアが受けられます。

「子どもを守りたい」という地域の人 自らの声を引き出すことで
大きな力が生まれています。

セチャバの子どもは、自分がエイズ孤児だということを堂々と教えてくれます。

エイズは決して 人の価値を損なう病気ではありません。

エイズ孤児を、その子の暮らす地域全体で守っていきます。

私たちがエイズ孤児達のことを忘れずにいること。
そして一緒に生きていくことで、
孤児達は、生き生きとした子どもらしさを取り戻していきます。

ニバルレキレとは
あなたは あなたであるだけですばらしい ということ。

大切な命。
1660万人の愛されて生まれてきた子ども達。

その一人一人の命は、キラキラ輝いています。

どうか
これからも私達のことを忘れないでくださいね。