下北沢でゆらり。震災わかちあいグループ@東京5回目。

第5回目になる、震災わかちあいグループ@東京を
昨日、6月5日に下北沢のカフェcomp で開いた。

カフェcomp。
絶対にまた来てしまうだろうな、
皆もそう思っているだろうな(笑)
というくらいの、

全員のくつろぎよう。

自分の家で過ごしているとしか思えないくらい
皆で脱力してまいりました。
初参加の方も、和んでくれたように思う。

毎回不思議なのは、初参加の人が
なんだか、前からそこにいるみたいに、
馴染んでいること。

このわかちあいグループでは、「あえてメンタルケアだったり、
グループセッションからイメージされるようなことは何もしない」
ことだけを、とにかく大切にしている。

その人がその日のありのままの気分でいられるように。

そのおかげか、みんな初めて会った気がしない。

今回の参加では、3月11日の震災を下北沢で経験し、
帰宅難民にもなった、ニバルレキレの仲間が、
震災以来、初めて下北に降り立つことができたので

私は、そのことが何よりもうれしかった。

今回の語り合いには、ふだんアフリカワークショップで
登場する、アフリカン人形も連れていった。

ワークショップでよく使われる
トーキングストーンをイメージして、
このアフリカン人形を手にしている人が、
心ゆくまで自分の感じていることや考えていることを
話すことができるというルールにしている。

この人形、毎回大活躍で、
「ぷっ」と笑う人もいれば、
「力抜けるな・・」とつぶやく人もいれば、
自分の膝や胸元でいい子いい子したり、
人形で遊びだす人もいて、面白い。
ときに頭が熱弁をふるう人のマイク代わりになっていたりもする。

今回アフリカン人形が、妙に似合っていたのは
フリーカメラマンの、Hさんだった。
一番、人形と似つかわしくないファッションだったけれど。
私は、人形がうっとりと、居心地良さそうに、
Hさんの膝の上にいつまでもいたのを、じっと
見ていた。

語り合いの方はというと。

震災から3ヶ月が経過しているので、その間に
皆それぞれに日常をこなしながら感じてきたこと。
その日常は変わらないものでありながらも、
震災が起きたという決定的な事実によって、
非日常が入り込んでいること。

被災地へのボランティアに行く体験の中で、何か自分の
中での他者とのつながり感が、リアルなものとして
わきおこった体験。

被災地に自分が行くことはないだろうな、という自分
ではあるけれど、行くこと以外で、命を見つめていく
作業をしていきたい気持ち。

何かしたいけれど、自分が生きることでも必死であること。

震災後何か自分の中で変化が起きていて、その変化の
中での、自分の思いや行動に正直でありたいこと。

被災地を忘れてはいけないということ。

自己再生していく物語。

私自身が回復していくという命の物語と、
震災の復興と、たとえばアフリカの命を考えること、
すべて、同じことだということ。


そんなこんなが語り合われました。


誰もが、「ここに自分はここにいていい」という
安心感の中で、誰かの思いを、しっかりときき、
そして自分の気持ちを安心して話せた時間になった。


そんな
空間を提供してくださった、

カフェCompさんに感謝。