マザーテレサのことば

私たちが排水溝から引き上げた男性は、
体の半分を虫に食べられている状態でした。
彼をカリガートにある
『死を待つ人の家』に連れて来ると、
彼はこう言いました。
「私はこれまで道端で獣のように生きていました。
それなのに今、愛され、手当てを受け、
まるで天使のように死んでいきます」
私たちが彼の体からすべての虫を取り除くと、
満面にほほえみをたたえてこう言いました。
「シスター、神さまの家に帰ります」
そして亡くなりました。
だれを恨むでも、何かを比べるでもなく、
あのように言うことのできる
人間の偉大さを見るのは、
ほんとうにすばらしいことでした。
これこそ、どんなに物質的に貧しい時でも
霊的に豊かでいられる人間の偉大さ
と言うことができるでしょう。

 〜マザー・テレサ