つながり感。

ニバルレキレには、らふらふぴりか。というワークショップがあります。

キャッチフレーズは
いろいろな人が いろいろな ままに。 

ニバルレキレの「あなたはあなたであるままですばらしい」と
共通するメッセージ。

つながること。
知ること。
お互いの違いを認めること。
エンパワメントされていくこと。

このワークショップを作ろうという話が出たきっかけは
3月11日の震災と、原発事故です。

何よりも、子ども達がしっかりと守られる社会。
そして互いの違いを認め合う社会。
自分自身が癒される社会。
ライフスキルについてきちんと学ぶことのできる社会。

南アで願っていることでもあり、日本でも願うこと。

とにかく、ゆるやかで居心地のいい、それこそ寝ていたっていい、
「自分はここに、居ていいんだ」と思える、そんな空間を
つくっていきたい。

そして命にとって大切なことを、わかちあって感じて
考えて、行動していきたい。

子ども達を守る立場にある大人が、しっかりと自分をケアしながら
違いを認め合いながら、支えあっていく力を持てる
存在でありたい。

らふらふぴりか。

笑っていこう の「らふ」 Laugh
ラフにいこう の「らふ」 Raugh
「ぴりか」はアイヌの言葉で「美しい」を意味します。

らふらふぴりか。

どこかのおとぎの国の女の子の名前のように。
ワークショップも、あたたかいものでありたい。

この、らふらふぴりか。では
これまでにピースウォークやピクニックなどを、参加してくださる人たちと
相談しながら行なってきました。

日常生活で、ちょっと他者とのつながり感が得られずにいる人。
障がいをいくつか抱えている人。
人とのコミュニケーションが苦手な人。

それぞれの人か少し勇気を出して、人とつながろうとしながら
今まで参加してくれています。

2月4日に4回目のらふらぴりか。を開催しました。
また近いうちにご報告したいと思います。

エイズ孤児たちの行方。

南アから子どもたちの近況の連絡がありました。

小学校と連携して運営しているセチャバセンターと別に、個別支援をしている子どもたちがそれぞれに迎えた新年度。かかわりが長い子が多いので、もうすぐ成人する子もいるし、思春期に入った子がたくさんいます。

南アでエイズ孤児の子にとって思春期・青年期は、親をエイズで失った幼児期の喪失感や悲しみとは違った、あるいはその喪失感をひきずった中での、様々な困難を経験する時期です。

学校も、学年があがるにつれ、日本以上に及第が難しくなります。

未来に選択肢のないことほど、子どもたちから希望を奪うものはありません。

仮に選択肢があったとしても、幼少からの積み重ねとして育まれる、なにかをやり続けることによって手ごたえを得られるということの学習やモチベーションの維持、自分の心・からだ・人生を大切にする上で欠かせない自尊感情の醸成などがなければ、簡単にドロップアウトしてしまいます。

私たちがやっていることが、なにか意味をなしているのか。それは正直わかりません。

それでもただひたすらに、寄り添い、そしてチャンスをつくり続ける。

親に代わってやることはできないけれど、隣で生きていくことならできるはず。



頑張って、彼らの学業を助けるための資金をつくっていきたいです。      
どうぞ皆様、見守り・ご支援・ご協力をよろしくお願いします。 




 

1月24日は震災「わかちあいの会@東京」へどうぞ♪

1月24日(火)の19:00〜 

震災「わかちあいの会@東京」を開催します。


今回で第13回目になるこの会は、

震災をきっかけに感じた何かしらの不安やストレス、

「誰かとつながり、支えあいたい」と感じている気持ち、

避難生活で抱えた悩みなど、さまざまな気持ちを、

安心できる空間でわかちあう、自助グループ活動です。




自分の感じたことを「わかちあえる場所」があると心が軽くなります。

何でも安心して言えるから、話せることがたくさんあります。



私たちがこの会で大切にしている約束事があります。


それは、わかちあわれた内容を口外しないこと。

誰かの発言を非難したり、否定しないこと。

秘密を守ること。

同じ苦しみや困難を抱えた、その心の状況を、あくまで「わかちあう」「シェアする」こと。

思いやりをもつこと。


何より大切にしているのは、自分自身をケアしていくこと。

そして仲間をつくっていくこと。



 
この会を通じて、ひとりひとりに少しずつ笑顔が増え、

自分や人に優しくなっていけること信じて。

ニバルレキレではわかちあい@東京の活動を続けています。


ぜひたくさんの方のお越しをお待ちしています!!


わかちあいの会は1時間半ほど行ないます。


会の終了後には、皆で懇親会を開いています。


懇親会の方も、いろいろな方とつながれる和みの場となっていますので

ぜひどうぞ♪



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日時:1月24日(火)19:00〜

場所:ソーシャルエナジーカフェ
       東京都世田谷区経堂2-19-5
       ※小田急線 経堂駅から徒歩5分

       電話番号:03-3429-1573

参加費:わかちあいの会への参加〜ドリンク代
    懇親会にも参加される方・懇親会のみの参加の方〜2000円

申し込み:ngibalulekile2003@gmail.com もしくは
     wakachiai@hotmail.com  もしくは カフェまでどうぞ。   

南アの貧困層の若者に広がる薬物の問題

【2011年10月24日 ジョハネスバーグ発】

アフリカの最南端に位置する南アフリカ共和国は近年著しい成長を遂げたが、その好景気の裏で、最大都市ジョハネスバーグやケープタウン、その他の地域では、若者の注射による薬物乱用が問題となっている。

薬物使用者は貧困により通常使用している薬物が入手できない場合、より安価で危険性の高い調合薬物を使用する傾向にある。

南アフリカ共和国のクワズールー・ナタール州などでは、数年前からエイズ治療薬(抗レトロウイルス薬 ARV)とマリファナ、安価なヘロインを調合したフーンガという薬の使用が広がっている。

同国ではあらゆるものを薬物に調合しておりARV薬までもが調合に使用されている。 フーンガ使用者によれば、薬によって自分のあらゆる問題を忘れることができる、という。

しかし、薬の効用は長く続かないため、1日に少なくとも2、3回飲む必要があり、一日あたり200ランド(約2000円)費やすこともある。 しかし、フーンガを調合するためにARV薬を病院から盗む人、HIV陽性者から買い取る人や強奪する人まで出ており、事態は深刻さを増している。

南アフリカ共和国政府は、ARV薬は費用がかかることから2008年までARV治療に関する政策を制限していた。現政府はARV治療に積極的に取り組んでいるが、その治療薬が麻薬の調合に使われ、薬物依存を増やすという予想外の副作用をもたらしている。

南アフリカ共和国ではおよそ600万人以上がHIVに感染しており、80万人がARV薬による延命治療を受けている。ジョハネスバーグのある病院の院長は、「フーンガの使用者が増えれば、ARV薬精製に必要な原薬にも制限が出てくるであろう。」と懸念している。

南アフリカ共和国のスラム街に住む若者たちが使用しているもう一つの薬物にニャオペがある。ニャオペはその効果を高めるためにネズミとりの毒を混ぜることがある。

その他、痩せる効果があるとして販売されているチックという薬物の使用者も増えている。 チックを服用すると、顔はやつれ、目はくぼみ、髪や肌も健康的ではなくなり、口の中や周りに痛みを感じるようになる。

薬物依存者は薬による「ハイ」状態を求めて、詐欺行為や窃盗を働いて薬を入手している。

南アフリカ共和国ではコカインやヘロインが高価なため、こうした安価な薬物の使用が広がってきている。

薬物ビジネスには、ナイジェリア人や少数のタンザニア人などの外国人も関わっている。

ジョハネスバーグのスラム街に住む黒人の若者や、他のアフリカ諸国からやって来た貧困な外国人たちが薬物の被害者となっている。


原題:News: Africa: ARVs Abused 'To Get High'
出典:The Citizen
日付:10/22/2011
URL:[http://www.thecitizen.co.tz/sunday-citizen/40-sunday-citizen-news/16396-arvs-abused-to-get-high.html:title=http://www.thecitizen.co.tz/sunday-citizen/40-sunday-citizen-news/16396-arvs-abused-to-get-high.html
]
(グローバル・エイズ・アップデイトより)

南アでは1月が新年度!

南アの学校では1月からが新年度です。


ニバルレキレで支援しているエイズ孤児たちも、

無事に進級し、新しい年度を迎えました。


新年度のエイズ孤児のためのプロジェクトの費用は」

まだまだ不足しています。

皆様のご支援をお待ちしています。


プロジェクトでは、公立のテンベリシェ小学校と連携して、

週3回のエイズ孤児のための給食プログラムと、

放課後のアクティビティを提供させていただいています。


また今年も1年、エイズ孤児やエイズ遺族のいる家庭訪問を

続けていきますので、どうぞ応援してくださいね!



ご支援をいただけるという方はこちらまでご連絡ください。

ニバルレキレのHPはこちらです。
http://www.ngibalulekile.org/

2012年

1月。

PCはじめ。


なかなか、パソコンの前に座れなかった。

理由はよくわからない。


あまりにも多くのことのあった2011年の終わりを

大切な人たちと、静かに過ごしたかったのかもしれない。


単純に、活動する中での個人的なスランプのような気持ち
だったのかもしれない。


もともとアナログで、人見知りが強いせいか、
えいっと深呼吸して座らないと、メール一つを読むのにも
緊張してしまう方なので、

ちょっと誰かとつながるのが怖くなったのかもしれない。


2012年を私は勝手に何かが変わる年だと信じている。

だいぶ前から。

何かが起きるって。

でも、自分が何をしたらいいのかは

まだよくわかっていない。



漂うような心で、過ごしている年末年始の自分を


いつも温かく支えてくれている大切な人たちが

いつもと同じように、みんなそばにいてくれた。


とても幸せだった。



うきうきして、元気にバリバリと、
何か仕事なり活動なりができる人間ではないけれど。



でも、大切な人を大切にしていくことなら、
できるような気がする。


正直に言えば、大切にできるかわからない。
難しいことだから。でもそういう自分でありたい。


そして、隣に寄り添って生きていくことなら
できるかもしれない。



「生きていくために、あなたが必要です。」


心の中で、出逢う
一人一人にそうつぶやいた年末年始だった。



どうやら、何とか私も
ニバルレキレの今年の活動をスタートさせることが

できそうです。



今年も1年、みなさまよろしくお願いします。

世界エイズデー(3)

ガーディアン紙から。



国連エイズ合同計画(Joint United Nations Programme on HIV and AIDS、UNAIDS)が新たに発表した報告書によると、エイズによる年間死者数は2000年代半ばに達した220万人から180万人にまで減少したという。しかし、エイズのまん延に取り組む上で、資金不足が問題となっている。

今回のUNAIDSによる報告書から、エイズの感染状況が変化してきていることが明らかになった。HIV陽性者数は過去最大だが、エイズによる死亡数や新規感染者数は順調に減少している。

同報告書によると、低・中所得国のエイズ治療薬の服用者数は2009〜2010年に激増(20%増)し、現在では660万人に上る。一方、HIV陽性者数は約3400万人となっている。貧困国における治療活動の展開により、約250万件の死亡が回避されているという。報告書は12月1日の世界エイズデー(World AIDS Day)に先駆けて公表され、ウイルス対策の進展とヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官が「エイズのない世代(an AIDS-free generation)」と呼んだ今後の展望に対する称賛を述べている。

しかし専門家らによると、ニューヨークとサンフランシスコで30年前にエイズが発見されて以来、財政支援額は初めて減少しており、今後の進展が危機にさらされているという。国連の見積もりでは220億ドルが必要とされているのに対し、今年、ドナーからの支援額は160億ドルに留まっている。UNAIDSは資金が最も必要である国々を重視する活動枠組みを発表しているが、ミシェル・シディベ(Michel Sidibé)UNAIDS事務局長はガーディアン紙(The Guardian)に対して、資金不足は懸念事項であると述べた。

「支援を削減するときではない。今年は逆転の年なのだ。今は支援を維持するときでも、削減するときでもない」と同事務局長は語った。

今年、科学的な研究結果から、抗レトロウイルス薬には生存を可能にし、感染を防ぐ効果もあることが示された。同治療薬により感染率は96%減少したという。同治療薬が広く入手可能となったサハラ以南のアフリカ諸国からも、感染率の減少が報告されている。ボツワナでは、人々の性行動やコンドームの使用状況は近年変化していないにも関わらず、治療が必要な患者の80%以上が同治療薬を服用したことにより、HIV感染率は2009年以前と比べて30〜50%減少したようだ。

より少ない相手と安全なセックスを行う人々が増えている。この行動の変化により感染率は減少した。しかし、この効果が安定するまでにはしばらく時間がかかると報告書は述べている。性行動の変化によりジンバブエでは1995〜2000年で感染率が減少したが、その後感染率は約1%で頭打ちとなり、1年間に約5万人が新たに感染していた。しかし近年治療薬が導入されたことで、感染率は再び減少し始めた。この最大の効果は南アフリカ共和国で見られる。同国の2009年の陽性者数は560万人と世界一の陽性者数を抱えており、これには15〜49歳の18%近くが含まれている。報告書によると、2010年末までに治療薬を必要とする人々の半数以上が治療薬を服用しているという。

男子の割礼が広く実施されている地域では、この風習が感染率を減少させる効果があると考えられている。割礼により、女性から男性への感染率は60%減少する。

国境なき医師団(Medecins sans Frontières、MSF)のボランティアの医師らは、2000年にアフリカで先駆けてHIVの治療に取り組んだ。同団体は、死者数の減少は大きな進展だが、治療薬により感染が予防されるという新たな研究結果が出た今、より多くの人々がより早く、この治療薬を服用しなければならないと述べた。しかし、支援額の減少により感染者数削減の取り組みは危機を迎えている。

MSFのアクセス・キャンペーンを担当するティド・フォン・シェーン=アンゲラー(Tido von Schoen-Angerer)医師は次のように話す。「HIVエイズに感染した人々の治療を続けて10年以上が経つが、今ほど感染状況が変化する見込みのある瞬間はこれまでになかった。影響が最も深刻だった国々は、科学的根拠のある行動を取ることで、この機会を逃すことなくエイズ感染を食い止めたいと考えている。しかし、行動を起こすための資金がなければ意味がない」。

世界エイズ結核マラリア対策基金(Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria)はその資金の多くをサハラ以南のアフリカのエイズ治療薬として提供しているが、ドナー国政府の関心が他に向いたために深刻な資金減となっている。結果として、来年以降の支援額を減らさざるをえない状況となっている。クリントン国務長官の演説以降、多くの活動家は米国政府がより多くの資金を米国大統領エイズ救済緊急計画(The U.S. President's Emergency Plan for AIDS Relief、PEPFAR)に提供することを望んでいる。同長官は演説の中で、治療薬による治療、男子割礼および出産時の母子感染の予防について言及し、この3つがエイズ感染に終止符を打つ対策になることが科学的に証明されていると述べている。

(Source: Guardian, 21 November 2011)