ニバルレキレ

つないだ手を離さないこと。

ジョバーグ周辺のタウンシップには、周辺にたくさんの共同墓地が存在する。 その中を歩いていると、この国の歴史を少し垣間見ることができる。 墓地はだいたい年代ごとに区画が分かれているのだが、例えばアパルトヘイト終焉の頃、闘争の激しかった年代の区…

新しいワークショップ2月26日にスタートさせます。

今日はニバルレキレの新しいワークショップシリーズのご案内です。◆++++ WORK SHOP YINI? (イーニ?)第1回開催の案内 +++◆2011年になり1ヶ月が経過しましたが、皆さんどのような1年の歩みをはじめられましたか? ニバルレキレ事務局・アフリカ日本協…

シスター・ローズ

まだブログで途中のままになっている話『ザネレ』で登場する、シスター・ローズは本当に情報通だ。 地域で誰が困っているか、彼女と一緒に活動したら毎日訪問する先には事欠かないくらい、相談を受けたり、ゴシップを耳にしたり、自分から誰かの家を訪問した…

I KNOW通信 第2号

ワークショップ I KNOW から誕生したメルマガ、I KNOW通信VOL2が発行されました。 ウェブからの閲覧が可能です。どんなことが語り合われているのか、ぜひ皆さんも読んでみてくださいね。http://archive.mag2.com/0001209275/index.html

WS I KNOW 第2回を終えて。

ワークショップI KNOW の第2回を終えて、あっという間に1週間がたちました。今、メルマガを編集中です。前回は発行に時間もたってしまって、臨場感も薄れたころに皆さんにお知らせしてしまったので、今回は早くに発行できるよう、頑張っているところです。…

シンピーウェへ。

これからワークショップに出かけてきます。ンポ・セゴメラという少女の人生に皆で寄り添う時間です。心の中にシンピーウェのことがよぎります。 6月に書いた記事ですが、よかったもう一度読んでいただけたら幸いです。今年の5月に一人の少年がエイズが原因…

明日お会いしましょう。

明日は、新しく始めたワークショップ I KNOW のいよいよ第2回。 前回参加してくださった方もたくさんいらしてくださる予定。 そして新しく参加してくださる方も何人も。 とても楽しみです。 みんなで、ゆるやかにつながりあい、自分の心に何が生まれるのかを…

第2回南アチャリティーコンサート準備スタート

第2回南アチャリティー実行委員会が始動しだしました。第1回のミーティングは1月23日(日)10:15〜 場所は世田谷にある赤堤教会です。このミーティングをスタートに、少しずつ昨年のニバルレキレの活動の報告や、南アでエイズとともに生きる人たちの今、エ…

1月8日のワークショップがもうすぐです。

■■■ワークショップ ◆I KNOW◆ 第2回 へのお誘い■■■ 皆さんこんにちは! ニバルレキレという活動をご存知ですか?これは南アフリカ共和国のズー ルーの言葉で「あなたはあなたであるだけですばらしい」というメッセージです。エイズとともに生きる人々と私た…

2011年

新しい1年のはじまりです。 少しわくわくします。何も手元には余分なお金もなく、ぎりぎりの暮らしをしていても わくわくします。たぶんギリギリ感というものは、自分が勝手に抱くものであって、 多くの場合には、なんとかなるものだということを南アから 教…

あたたかな声

その人は、大切なニバルレキレの仲間。いつか会いたい人。会えると思っている人。いつもあたたかな声をしている。そして誠実さが伝わってくる美しい文字で手紙を書いてくれる。お習字でいうところの達筆とはまた違った、美しさ。初めてもらった手紙は何年も…

クリスマス会での失敗

エイズ遺児たちのためのクリスマス会の日に、誰も気にしていなかたけれど小さな失敗をしてしまった。私の手元には「割れないシャボン玉」というレシピがあった。 育児雑誌から切り抜いてずっと何かの機会に・・ととっておいたもので、まだ一度も試していなか…

メルマガ I KNOW通信 

ワークショップ I KNOW第1回では、たくさんの大切なことが語り合われました。これからも続けていくワークショップなので、メールマガジンを発行することにしました。【メルマガタイトル】 I KNOW 通信 28stories of AIDS in Africa 【登録はこちら】 http://…

ザネレ(2)

ザネレと初めて出会ったのは2004年の1月。まだ南ア政府がARVの公費負担を開始していない時期だった。毎日、小さなエイズホスピスの中で数人が亡くなっていくのを看取る日々。週末に行くところといえば誰かのお葬式か、TAC(治療行動キャンペーン)メンバーの…

ザネレ(1)

彼女の名前はザネレ(仮名)。最後に会った日、私はどうしても南アを離れなければいけなかった。そして、その時の彼女はエイズを発症していて、免疫数値CD4カウントも10を割りこみかけており、日々に死がちらついていた。私達はなんとか彼女をなじみのクリニ…

ずっと涙を見せない女の子だった。 ママのお葬式の日も。 おばさんのお葬式の日も。 おばあちゃんのお葬式の日も。 パパもエイズだった。 今はママの妹が育ててくれている。 家族だけのときには泣いたのだろうか。 ママが亡くなってからは、ときどきパパ方の…

ワークショップ I KNOW 第2回のお知らせ

■■■ワークショップ ◆I KNOW◆ 第2回 へのお誘い■■■ 皆さんこんにちは! ニバルレキレという活動をご存知ですか?これは南アフリカ共和国のズー ルーの言葉で「あなたはあなたであるだけですばらしい」というメッセージです。エイズとともに生きる人々と私た…

僕は人生を知り始めたんだ。

たくさん出会うエイズ遺児の中で、ニバルレキレの私達がいろいろな意味で強い絆でつながっている一人の少年がいる。 これまでにもブログで書いた、先日路上で不良たちに滅多刺しにされた少年だ。彼はその後、勇気ある心でそのショックを乗り越えながら、元気…

久々になってしまいました。

ニバルレキレの怒涛のようなアフリカの日々が少し落ち着いてきました。 少しずつ、これまで書いている途中のこと。そして、まさに今の南アのニバルレキレで向き合って一緒に生きているたくさんの子どもや、エイズとともに生きる人にとっての、現在の南アの状…

どこかの大切な人へ

この数ヶ月。 不思議なある人とのつながりがあった。たまたま偶然でつながった電話。 不思議なまま、なんとなく人柄のひょうひょうと、彼の生きてきた 世界をしのばせるような、「バカなふりしてるけれども、とても 本当はバカではないんだろうな」というの…

少年の母

しばらく前に、少年がメッタ刺しにされた事件を書いたのを覚えてくださっているでしょうか。少年は持ち前の勇気ある性格で前向きにリハビリして、年度末(南アの年度末は12月)の期末試験に向けて頑張ろうと、仲間たちに励まさせてやる気になっているところ…

プムラ

プムラ(仮名)と出会ったのは、テンビサというタウンシップの外れの方に建設が続くRDPハウスだった。RDPハウスは、アパルトヘイト後の民主政権になってから、政府が貧困家庭を対象に建設している無償のマッチ箱のような一戸建て。日本人にとって一番感覚と…

チャレンジャーになること (3)

スプリングスというタウンシップに、一人のHIVアクティビストがいる。彼女とその仲間たちとの交流から、チャレンジャーになることの難しさを私が痛感したという出来事があった。アクティビストの女性の名前は、クラレッタ(仮名)。HIV陽性者のアクティビス…

チャレンジャーになること (2)

タウンシップで暮らしていると、一部のチャレンジャーが妙に目立ってみえる。あまりにもたくさんの人が、タウンシップの中だけで、同じような時間の流れの中で、同じように暮らしているので、人と違うことをしているとそれだけでかなり目立つ。 とてもシンプ…

ニバルレキレ エイズ遺児イベント

ニバルレキレが支援しているコミュニティプロジェクト、セチャバセンターの年末までのイベントの予定がたちました。このセチャバセンターができあがった経緯は、まだブログでは紹介していないのですが、とにかく7年かかわっている、エマプペニというタウンシ…

チャレンジャーになること(1)

新しい試みの、ワークショップI KNOW のためのメルマガの発行申請を今日行った。長年いろいろなメルマガを受け取る中で、「まぐまぐ」という名前だけは頭にインプットされていた。みんなの前で「メルマガを・・」とはりきって言った段階では、どうやったらメ…

ンコシ・ジョンソン君

ンコシ・ジョンソン君はアフリカでエイズとともに生きる人々の小さなヒーロー。今までも。そしてこれからもずっと。 ジョンソン君の元気だった頃の写真を家に飾っているHIV陽性者の友達がたくさんいます。彼のことが書かれた本は私にも宝物です。ポスターは…

ワークショップ I KNOW 第2回の日程が決まりました。

盛況に終わったワークショップ !KNOW の第1回。ネルソン・マンデラの今までの様々な書籍や映画、ニュースにはなかった、彼の近年の素顔に触れることのできる物語に、語り合いもはずみました。そして、エイズというアフリカの人々にのしかかっている大きな…

ニバルレキレ展 絵の話。

ニバルレキレ展は2004年の春から日本全国で巡回を続けている、エイズ遺児の絵画と写真展。 スタートしたときの作品は、エイズホスピスで生きる子どもたちの写真と絵画や工作だけだったけれど、今はタウンシップの子供たちの写真や、絵画作品も増えている。タ…

夜の宴・・

先日、南アから戻ったという、聡明で元気のよいKちゃんが「タウンシップでなんだか虫にさされて、すごく痒かった」と話していた。「タウンシップの洗礼」と私は勝手に命名している。南アでの生活が長く、タウンシップで寝泊りしたことのある人に尋ねると、た…